
家出する理由とは?│自力で探す方法と探偵に依頼すべきケース
しかし時間が経つほど、命の危険や、事件や事故などのトラブルに巻き込まれるリスクは高まっていきます。
大切な人を守るためには、家出の理由を把握し、できるだけ早い段階で対処することが大切です。
この記事では、「家出の主な理由」や「自力で探す方法」、「探偵の調査方法と依頼すべきケース」について詳しく解説していきます。
家出の主な理由

早期解決を目指すなら、家出の理由を知ることが大切です。
家出の原因は、年代や性別・社会的地位・生活環境によって大きく異なります。
ここでは、家出の主な理由や兆候について詳しく解説していきます。
家庭環境の問題
家庭内不和や親子関係の悪化、夫婦のトラブルが原因で家を出るケースは多く見られます。
自宅が安心できる場所ではなくなったと感じ、衝動的に家を飛び出してしまうことが多いです。
家を出る前、家族と口をきかなくなったり、部屋に長期間閉じこもったりしていた場合は、家庭内の問題が原因である可能性が高いです。
人間関係の問題
職場や学校における人間関係のストレス、友人や恋人との不和などから、居場所を失ったように感じて家を出る人もいます。
孤立感や疎外感を感じ、逃げ場を求める傾向があります。
頻繁に仕事や学校を休んだり、急に職場や友人の話をしなくなったりした場合は、人間関係のトラブルを抱えている可能性が高いです。
仕事の問題
過労や失業による不安、事業の失敗、職場でのパワハラやセクハラが引き金となり、現在の生活から逃げるように家を離れる人もいます。
逃げ場がない状態にストレスを感じ、精神的に追い詰められていることも多いため、早期の対応が求められます。
帰宅時間が遅く疲労が目立っていたり、体調不良や精神的な不調を訴えることが多かったりした場合は、仕事上のストレスが原因である可能性が高いです。
学校の問題
いじめや不登校、成績不振、受験の失敗などで追い詰められ、家を飛び出す学生もいます。
思春期の子どもは、親に相談できず、ひとりで抱え込む傾向があります。
特に未成年の場合、トラブルに巻き込まれる恐れがあるため、早急な対応が不可欠です。
介護疲れ
家族の介護に疲れ、心身の限界を迎えて突然姿を消すケースもあります。
長期間の介護は、身体的にも精神的にも大きな負担となるため、休息や自分の時間の確保のために家出することがあります。
真面目で責任感が強い人ほど、追い詰められてしまう傾向にあるでしょう。
精神的・身体的疾患
持病や精神疾患が原因で、突発的に家を出てしまう場合があります。
パニックに陥ったり、持病が悪化したりして、命の危険が及ぶ可能性もあるため、注意が必要です。
金銭問題
借金など金銭トラブルから逃れるために、家を離れることがあります。
責任感や恥ずかしさから、家族に打ち明けずに逃げてしまうことも多いです。
家出後に、連帯保証人になって多額の借金を負った事実や職場での横領など、大きな問題が明らかになるケースもあります。
男女問題
交際相手とのトラブルや、恋愛関係の悩み、失恋、浮気や不倫が原因で、現実逃避するように家を出ることも。
なかには、両親や親族から結婚を反対されて恋人とかけおちしたケースや、出会い系で出会った相手のもとに身を寄せていたケースもあります。
事件・トラブル
家出の理由に心当たりがない場合、本人の意思による「家出」ではなく、事件やトラブルに巻き込まれている可能性があります。
事件性が疑われる場合、一刻も早く行方を追う必要があります。
自力で調査するのではなく、警察や探偵などプロの力を借りましょう。
自力で探す方法

プロへの依頼を検討すると同時に、自力で探したいという方もいらっしゃると思います。
ここでは、家出人を自力で捜索する方法を解説していきます。
いなくなった経緯を記録する
家出が判明した時点で、最後に会話した内容や家出前の様子、外出した時間帯、服装・髪型・持ち物などを細かく記録しておきましょう。
記憶が新しいうちに残すことで、警察や探偵に相談する際にも有益な手がかりとなります。
周辺を捜索する
自宅の近くや、よく立ち寄る場所を捜索するのも有効な手段です。
近所の人や行きつけの店の店員に話を聞くことで、目撃情報が得られることもあります。
家出人の主な行き先
- 実家
- 知人宅
- ネットで知り合った人の自宅
- ホテル、旅館
- 温泉施設
- ネットカフェ
- ファミレス
- ゲームセンター
- 公園
- 駐車場
残していったもの・部屋を調べる
本人が残していったものや部屋を調べることで、家を出た理由や行き先の手がかりを見つけられることがあります。
日記や書き置き、レシート、よく使っていたバッグなど、残されているものを丁寧に調べましょう。
衣類や貴重品の有無は、短期的な外出か長期的な家出かを判断する材料にもなります。
インターネットで検索する
SNSやブログ・掲示板など、本人が利用していた可能性のあるオンラインサービスを調べることも有効です。
家出前の投稿内容や交流関係から、行き先や精神状態を把握できる場合があります。
知人に連絡する
友人や同僚・学校関係者などに、本人の行方を尋ねてみるという方法もあります。
家族には話せない悩みを打ち明けていたり、知人にしか公開していないSNSに居場所を投稿していたりして、手がかりを得られることがあります。
※ただし、本人のプライバシーに配慮し、聞き方には注意しましょう。
スマホやPCを調べる
スマホやPCには、直近の検索履歴や宿泊施設・レンタカーの予約履歴・メッセージ・位置情報などが残っており、行き先がわかる場合があります。
※ただし、本人所有のスマホやPCのロックを勝手に解除したり、盗み見たりすると、不正アクセス禁止令や個人情報保護法に違反する可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
クレジットカードの利用履歴を調べる
クレジットカードの利用履歴を確認することで、直近の利用店舗やATM・公共交通機関などから、移動先や行動範囲を把握できることがあります。
安否を確認したい場合にも有効な方法です。
※ただし、本人名義のクレジットカードの利用履歴を勝手に見ると、法に触れる可能性があるため注意しましょう。
警察に相談する
行方がわからない場合は、警察に相談し、行方不明者届(捜索願)を出しましょう。
事件性がないと捜査に至らないことも多いですが、事件や事故に巻き込まれた場合や、職務質問をされた場合、保護された場合に連絡をもらえる可能性があります。
特に、未成年者や高齢者・病気を患った人が家出した場合、事件や事故に巻き込まれた可能性がある場合には、できるだけ早く相談に行きましょう。
※行方不明者届は、親権者や後見人・配偶者・同居人など、届出ができる人が限られているため、事前に確認が必要です。
探偵に調査を依頼する
とはいえ、自力での捜索には限界があるため、専門家に依頼することも検討しましょう。
探偵は、専門的な調査スキルや豊富な経験を駆使し、複数人で行方を追跡するため、早期発見が期待できます。
調査を任せることで、精神的な負担が軽減され、冷静な判断がしやすくなるのも、メリットのひとつです。
探偵による家出人捜索の方法

探偵は、家出人の情報を収集して分析し、独自の捜索方法で早期解決を目指します。
ここでは、代表的な調査方法について解説していきます。
現地調査
立ち寄った可能性のある場所や生活圏を中心に、現地調査を行います。
現地を実際に確認することで、生活の痕跡や行方の手がかりを得られる可能性があります。
探偵は客観的な視点を持ち、素人では見落としてしまう情報を拾い上げることが可能です。
聞き込み調査
近隣住民や勤務先・友人に対して、目撃情報や行動範囲を探る調査方法です。
探偵は専門的な話術を用いて、プライバシーに配慮しながら、自然な形で情報を収集します。
聞き込みにより、家出の理由や現在の居場所が特定できるケースも多いです。
張り込み・尾行調査
本人が現れる可能性がある場所に待機し、尾行して行動を追います。
長時間の待機や尾行は、プロである探偵ならではの調査方法です。
※探偵は、探偵業法に基づいて慎重に調査を進めるため、安全に正確な情報を手に入れることができます。
インターネットパトロール調査
SNSや掲示板・ブログといったオンライン上の活動を確認する調査方法です。
直接連絡がとれない場合も、インターネット上では情報を発信している可能性があります。
特に若い世代は、スマホやネットに依存しているケースも多く、投稿やコメントなどから居場所や精神状態を把握できる場合があります。
探偵は専門のツールや分析方法を駆使し、手がかりをつかみます。
プロに調査を依頼したほうがいいケース

家出は必ずしも事件性があるとは限りませんが、トラブルに巻き込まれる可能性や命の危機にさらされるリスクをはらんでいます。
ここでは、プロに任せたほうがいいケースを解説します。
家出人が病気を患っている場合
持病や精神疾患を抱えている人が家出した場合、治療や薬の中断によって健康状態が悪化したり、事故に巻き込まれたりする危険性があります。
特に、薬が欠かせない病気を患っている場合や、遺書のようなものが残されていた場合、命に関わるリスクも高まります。
警察への届け出と並行して、プロへの調査依頼を検討しましょう。
家出してから時間が経っている場合
初動が早いほど、無事に保護できる可能性は高まります。
逆に、時間が経つにつれて、手がかりや痕跡・人の記憶は薄れ、本人が遠方に移動してしまう可能性もあるため、調査範囲は広がってしまいます。
探偵は、調査対象者の過去の行動記録や利用履歴を丁寧に洗い出し、捜索範囲を絞り込んで効率的に調査を進めることができます。
家出から時間が経ってしまった場合も、プロに依頼することで発見の可能性は高まるでしょう。
家出人が未成年・高齢者の場合
未成年は判断力が成熟しておらず、トラブルや犯罪に巻き込まれる危険があります。
また、高齢者の場合、認知症や体力の低下により、徘徊や事故につながる恐れがあります。
探偵は、聞き込みにより周辺での目撃情報を集めたり、インターネットパトロール調査で居場所を特定したりと、早期発見につながる調査を行うことができます。
自力で調べてもまったく手がかりがない場合
自力で捜索しても、情報が見つからず行き詰まってしまった場合は、早急にプロへの依頼を検討しましょう。
何の糸口もないまま時間が過ぎれば、捜索の難易度はどんどん上がっていきます。
探偵は独自の情報網やネットワークを活用し、素人ではつかめない情報を収集することで突破口を開くことができます。
家出の理由に心当たりがない場合
本人がなぜ家出をしたのかわからないままでは、行き先や居場所の推測が困難になります。
また、理由が見えない場合、事故や事件に巻き込まれている可能性もあるため、早急な対応が求められます。
探偵は、生活環境や人間関係を客観的に調べることで、家出の背景を推測し、居場所特定につながる重要な情報を得ることができます。
警察が動いてくれない場合
家出の届け出をしても、事件性がないと判断されれば、警察が積極的に動いてくれないこともあります。
特に成人の家出や、書き置きが残された家出は、「本人の意思による外出」とみなされるケースが多く、警察の調査の対象外と判断される傾向があります。
しかし実際は、問題を抱えていたり、精神的に追い詰められていたりと、早急に保護が必要なケースも多いです。
当事務所は、警察が捜査しない案件も対応可能です。
大切な人が一刻を争う状況にいる可能性も考え、プロに依頼しましょう。
当事務所に寄せられた実際の相談事例

当事務所には、家出に関する相談が数多く寄せられています。
この章では、当事務所に寄せられた実際の相談内容と調査結果について紹介します。
CASE1:高校生の娘が塾から帰ってこない(40代女性)
相談内容
「高校3年生の娘が、塾に行ったきり行方がわかりません。どこにいるかまったく見当もつかず、事件に巻き込まれたんじゃないかと心配で夜も眠れません。警察に相談し、捜索願も出しましたが、捜査は進んでいないみたいです。どうか探し出してください」
調査結果とその後
通学路や普段立ち寄る施設周辺の現地調査・インターネットパトロール調査を行い、図書館やネットカフェを転々としていることを突き止めた。受験への過度なプレッシャーから逃げたくなったことが原因であることも判明した。ご依頼者と調査対象者が話し合う機会を設け、最終的に自宅に戻ることができた。
CASE2:妻が突然いなくなった(50代男性)
相談内容
「買い物に出かけたまま、妻がいなくなってしまいました。数日間連絡もとれておらず、身の回りのものも、そのままの状態なので、事故にでもあったんじゃないかと心配です。どこにいるか、探してください」
調査結果とその後
調査対象者の知人及び近隣での聞き込みや立ち寄り先の調査をしたところ、友人宅に滞在していることがわかった。義母の介護による精神的・身体的な過労があり、いてもたってもいられなくなり、突発的に家を出たことも判明した。ご依頼者は状況を改善するため、介護サービスを利用することを決めた。
CASE3:恋人が家を出たまま戻らない(20代女性)
相談内容
「仕事から帰宅したら、同棲している恋人がいなくなっていました。仕事を辞めたばかりで、精神的に追い詰められていたので心配です。最悪の事態を想像して、プロに依頼することにしました」
調査結果とその後
調査対象者が利用している可能性のある施設の現地調査・関係者への聞き込み調査を行った。その結果、調査対象者は事業に失敗したことによる借金苦で、宿泊施設を転々としながら生活していることが確認された。
ご依頼者が調査対象者と直接話し合い、当事務所が紹介した弁護士に債務整理を含めた相談を行うことで、少しずつ生活を立て直す方向へと進んでいった。
家出した大切な人を探したいときは、当事務所にご相談ください!

家出の行方を自力で捜索するには限界があり、時間が経つほど発見は難しくなります。
当事務所では、豊富な経験と専門的な調査スキルを活かし、効率的かつ確実に家出人の居場所を特定します。
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