国際ロマンス詐欺で送金してしまったら?被害後にやるべきことを解説
送金直後、相手と連絡が取れない、追加送金を求められているなど、状況によって取るべき対応は異なります。
この記事では、国際ロマンス詐欺の被害後にやるべきことをケース別に解説します。
金融機関・警察・弁護士・探偵のどこへ相談すべきか、相手の身元が分からない場合の調査についても紹介します。
国際ロマンス詐欺で送金してしまったらどうする?
SNSやマッチングアプリで知り合った外国人と親しくなり、「家族が病気になった」「日本へ行くためのお金が必要」「一緒に暮らすための資金を準備したい」などと言われて送金してしまった。
その後になって、「もしかして国際ロマンス詐欺だったのでは?」と不安になる方は少なくありません。
国際ロマンス詐欺では、恋愛感情や信頼関係を利用して金銭を要求されるため、被害に気づくまで時間がかかることがあります。
さらに、相手が海外にいる、偽名を使っている、SNS上の情報しか分からないといったケースでは、相手の正体を確認すること自体が難しくなります。
すでに送金してしまった場合に重要なのは、現在の状況によって対応を変えることです。
この記事では、「こういう場合はどうすればいい?」というケース別に、国際ロマンス詐欺の被害後に取るべき行動を解説します。
ケース1:銀行振込や海外送金をしてしまった
「詐欺かもしれない」と気づいたとき、まず確認したいのが送金状況です。
銀行振込や海外送金をしたばかりであれば、できるだけ早く利用した金融機関や送金サービスへ連絡しましょう。
すでに相手側へ送金が完了している場合、必ず取り戻せるわけではありません。
しかし、送金状況によっては金融機関側で確認や対応ができる可能性があります。
そのため、「もう振り込んでしまったから無理だ」と自己判断せず、まず送金に利用した金融機関へ相談することが大切です。
この段階では、相手を問い詰めることよりも、送金記録を確保して金融機関へ連絡することを優先しましょう。
ケース2:相手からさらに送金を要求されている
一度送金した後、
「あと少しあれば問題が解決する」
「手続きが終われば全額返せる」
「税金を払わないとお金を受け取れない」
などと言われ、さらに送金を要求されるケースがあります。
この場合は、理由がどれだけもっともらしくても、追加送金を一旦止めてください。
国際ロマンス詐欺では、一度送金に応じた相手に対して理由を変えながら何度も金銭を要求することがあります。
特に「今すぐ必要」「今日中に振り込んで」など、考える時間を与えず送金を急かされている場合は注意が必要です。
相手とのやり取りは削除せず、そのまま保存しておきましょう。
ケース3:相手とまだ連絡が取れる
詐欺の可能性に気づいたものの、相手とはまだ連絡が取れているケースもあります。
この場合、「あなたは詐欺師でしょう」「警察に相談する」とすぐに伝えたくなるかもしれません。
しかし、相手の身元や所在を確認したいのであれば、先に警戒させることでアカウントを削除されたり、連絡先を変更されたりする可能性があります。
特に相手について、
- 本名かどうか分からない
- 海外のどこに住んでいるのか分からない
- 勤務先が本当か確認できない
- SNS以外の情報をほとんど持っていない
- 送金先の名義と本人の名前が違う
といった状況であれば、相手との連絡が取れているうちに専門家へ相談することも検討しましょう。
相手とのメッセージ、プロフィール、写真、電話番号、メールアドレス、送金先などは、今後相手を特定するための手がかりになる可能性があります。
ケース4:送金した途端に相手と連絡が取れなくなった
送金後に突然ブロックされたり、SNSアカウントが削除されたりした場合は、国際ロマンス詐欺を疑う重要な状況の一つです。
この場合は、残っている情報をできるだけ早く保存してください。
| 保存しておきたい情報 | 具体例 |
|---|---|
| 相手のプロフィール | 名前、写真、自己紹介、SNSのID |
| やり取り | DM、メール、チャット、通話履歴 |
| 送金情報 | 日時、金額、口座番号、名義 |
| 相手の連絡先 | 電話番号、メールアドレス |
| 相手から送られた資料 | 身分証、航空券、契約書などの画像 |
| 金銭要求の内容 | 送金を求められた理由や経緯 |
アカウントが消えても、スクリーンショットや送金記録などから調査の手がかりを得られる場合があります。
「連絡が取れないから何もできない」と諦める前に、現在手元に残っている情報を整理しましょう。
ケース5:相手の名前や住所が本当か分からない
国際ロマンス詐欺では、被害者が知っている名前や職業、住所などがすべて本人から聞いた情報というケースがあります。
例えば、
「海外の医師」
「軍人」
「大手企業の経営者」
「海外で事業をしている」
などと説明されていても、それだけで本人の身元を確認できたとはいえません。
プロフィール写真や身分証の画像が送られてきていたとしても、第三者の写真や情報が使われている可能性もあります。
このように、相手の正体そのものが分からない場合に検討できるのが探偵による調査です。
西日本ファミリー探偵事務所では、ご相談内容や現在分かっている情報をもとに、相手の身元や生活実態などについて調査可能な範囲を検討します。
特に国際ロマンス詐欺では海外が関係することも多いため、日本国内の情報だけでは確認できないケースがあります。
相手を特定できる可能性がある情報が少しでも残っている場合は、自分で無理に追跡しようとする前にご相談ください。
ケース6:警察に相談するべきか迷っている
すでに金銭をだまし取られた可能性がある場合は、警察への相談を検討しましょう。
「まだ詐欺だと確定していないから相談できない」と考える必要はありません。
送金記録や相手とのやり取りなどを持参し、これまでの経緯を説明します。
ただし、国際ロマンス詐欺では相手が海外にいる、偽名を使っている、実際の所在が分からないなどの事情から、相手の特定が難しいケースがあります。
警察への相談と、相手の身元や所在を確認するための民間調査では役割が異なります。
「被害について相談したい」のであれば警察、「相手が誰なのか、どこにいるのかを確認するための情報を集めたい」のであれば探偵への相談を検討する、という考え方が一つの目安です。
ケース7:送ったお金を取り戻したい

国際ロマンス詐欺で最も気になるのが、「送ったお金は取り戻せるのか」という点でしょう。
残念ながら、送金したお金が必ず戻ってくるとは限りません。
特に海外へ送金され、その後さらに別の口座へ資金が移されている場合などは、回収が難しくなることがあります。
だからこそ、被害に気づいた段階で早めに動くことが重要です。
まず金融機関へ相談し、詐欺被害が疑われる場合は警察へ相談します。
返金請求や損害賠償など法的な対応を検討する場合は、弁護士への相談が必要になることもあります。
一方、法的な手続きを進めたいものの「相手の本名や所在が分からない」という場合は、その前段階として相手の実態を調べる必要が生じることがあります。
そのような場合は、探偵へ現在分かっている情報を見せ、どのような調査が可能か確認してみましょう。
ケース8:探偵・警察・弁護士のどこに相談すればいい?
国際ロマンス詐欺では、一つの相談先ですべてを解決できるとは限りません。
現在抱えている問題によって、適した相談先が異なります。
| 現在の状況 | 主な相談先 |
|---|---|
| 送金した直後 | 金融機関・送金サービス |
| 詐欺被害に遭った可能性がある | 警察 |
| 相手の本名・身元・所在が分からない | 探偵 |
| 相手の生活実態を確認したい | 探偵 |
| 返金請求など法的対応をしたい | 弁護士 |
| 何から始めればいいか分からない | 金融機関・警察・専門家などへ早めに相談 |
複数の機関へ相談するケースもあります。
例えば、金融機関へ連絡したうえで警察へ被害相談を行い、相手の実態が分からなければ探偵による調査を検討し、必要な情報が集まった段階で弁護士へ相談するといった流れです。
自分の状況に合わせて、それぞれの専門家を使い分けることが重要です。
ケース9:相手から「お金を返す」と言われている
詐欺を疑っている最中に、
「来月必ず返す」
「あと一度だけ送金してくれれば全部返せる」
「口座の解除費用を払えば返金できる」
などと言われることがあります。
ここで注意したいのが、「返金するためにさらにお金が必要」と言われるケースです。
すでに多額のお金を送っていると、「あと少し払えば戻ってくるなら」と考えてしまうことがあります。
しかし、追加送金によって被害額がさらに増える可能性があります。
返金を理由に新たな支払いを要求された場合は、その場で送金せず、金融機関や警察などへ相談してください。
ケース10:「被害金を取り戻せる」と別の人物から連絡が来た
国際ロマンス詐欺では、被害後の二次被害にも注意が必要です。
SNSなどで被害について投稿した後に、
「犯人を知っている」
「お金を取り戻せる」
「海外の口座を凍結できる」
などと別の人物から連絡が来ることがあります。
その際に「調査費」「手数料」「保証金」などの名目で新たに金銭を要求された場合は、すぐに支払わないでください。
被害者が「お金を取り戻したい」と思う心理につけ込み、さらに金銭をだまし取ろうとするケースも考えられます。
被害後だからこそ、新たに接触してくる人物や業者についても慎重に判断する必要があります。
被害に気づいたら最初にやること
国際ロマンス詐欺の可能性に気づいたら、混乱して何から始めればいいか分からなくなることがあります。
その場合は、次の順番を一つの目安にしてください。
- 追加の送金を止め、利用した金融機関や送金サービスへ連絡する
- 相手とのメッセージやプロフィール、送金履歴などを削除せず保存する
- 詐欺被害が疑われる場合は警察へ相談する
- 相手の本名・住所・勤務先などが分からない場合は探偵への相談を検討する
- 返金請求などの法的対応が必要な場合は弁護士へ相談する
相手とまだ連絡が取れる場合は、焦って問い詰めたり、自分で海外の相手を追跡しようとしたりする前に、相談先を決めることも大切です。
国際ロマンス詐欺で探偵に相談するメリット
探偵の役割は、だまし取られたお金を直接取り戻したり、犯人を逮捕したりすることではありません。
重要なのは、相手について分からない事実を調査することです。
国際ロマンス詐欺では、被害に遭ってから初めて「相手の本名すら分からない」「勤務先も住所も本人から聞いただけだった」と気づくことがあります。
相手の身元や生活実態などを確認できれば、その後に警察や弁護士へ相談する際の判断材料につながる場合があります。
西日本ファミリー探偵事務所では、現在残っている情報や被害状況を確認したうえで、どのような調査が可能なのかをご案内しています。
違法な方法による個人情報の取得や、不正アクセスなどは行いません。
合法的な調査によって事実関係を整理し、依頼者が次の対応を判断するための情報を集めます。
まとめ|送金してしまった後こそ早めに状況を整理する
国際ロマンス詐欺で送金してしまった場合、「自分が騙されたなんて認めたくない」「もう少し待てば返してくれるかもしれない」と考えてしまうこともあります。
しかし、被害が疑われる段階で重要なのは、それ以上お金を送らず、現在残っている情報を確保することです。
送金直後であれば金融機関、詐欺被害が疑われる場合は警察、返金などの法的手続きを検討する場合は弁護士への相談が考えられます。
そして、
「相手の本名が分からない」
「本当に海外に住んでいるのか分からない」
「勤務先や経歴が本当なのか確認したい」
「警察や弁護士へ相談したいが、相手について分かっていることが少ない」
という場合は、探偵への相談も選択肢の一つです。
西日本ファミリー探偵事務所では、国際ロマンス詐欺に関するご相談にも対応しています。
初回相談は無料です。
「この状況で調査が必要なのか分からない」という段階でも、まずは現在分かっている情報を整理するところからご相談いただけます。
被害をさらに広げないためにも、一人で相手とのやり取りを続ける前に、早めの相談をご検討ください。
